ニューノーマルが定着してくるにつれ、柔軟な働き方としてアジャイルワーク、サードプレイス、ABW などがある中、特にハイブリッドワークが主流の働き方になってきました。
この記事では、ハイブリッドワークを導入したチームを成功させるためのポイント、生産性を向上させながら、従業員のワークライフバランスを維持する、ビジネスリーダーの人事戦略を考えます。
ハイブリットワークの働き方
ハイブリットワークとは、リモート勤務とオフィス出勤の両方を組み合わせる働き方です。二元論ではない、この柔軟な働き方は、コロナ禍を経て急激に主流となってきました。
リモートワークは在宅勤務に限らず、フレキシブルオフィス(シェアオフィスやコワーキングオフィスを含む)を活用して場所は問わず、スケジュールを従業員が主体的に管理する特徴があります。
パーソルキャリア株式会社の調査によると、約68%の人が転職時に重視するポイントで「ハイブリッドワーク」を挙げており、企業側も約 68% が転職希望者の志望動機に影響を与えると考えています。
ハイブリッド型人事制度とは
ハイブリッド型人事制度とは、従来の日本企業が多く導入してきた新卒一括採用・年功序列の「メンバーシップ型」と、必要な職務内容に対してすでにスキルを持つ人を当てる「ジョブ型」の両方を併用する人事制度です。
人手不足と言われる日本市場で、戦力となる人材を採用するためには、従来の慣習からの変化が求められています。
コロナ禍を経て、欧米では「大量離職時代」と言われており、優秀な人材獲得のためにはハイブリッドワークは 1 つの重要な要素に挙げられています。働く人々は、コロナ禍に自分の生活・働き方を振り返るきっかけとなり、オフィスに限定された働き方は好まなくなり、キャリアを考え直しているとされます。
ヘイズ社による英国 23,000 人に行った 2022 年の調査によると、65% の人が、今の職場よりも柔軟な働き方を提示する会社があれば、転職を考えたいと回答しており、この流れは日本も例外とは言えません。
ハイブリッド型のチームを成功させる 6 つのポイント
どの働き方にもメリットとデメリットがあるように、ハイブリッドワークを導入してチームワークを発揮するためには、課題を理解して対策をとっておく必要があります。
①目的・目標を明確にして全員の認識を揃える
リーダーがチームメンバーに求めることを明確にして、進捗を確認することは重要です。また、リモートと出社のメンバーの勤務情報を全員で共有することもチームの全体像把握に役立ちます。
②異なる勤務スタイルの利点を理解して尊重し合う
自分と異なる勤務方法をとっているメンバーへの理解もチーム全体に欠かせません。出社する従業員とリモートワーカーが分断されないよう、勤務場所に関係なく、全員に決定事項を共有する仕組みが必要になります。
③コミュニケーションをとる機会を設ける
定期的なミーティングの機会は整えておくことは大切です。文章だけのやりとりでなく、オンライン会議の活用や、時には直接対面する交流機会を持つことも忘れないようにしましょう。
④サポートは平等に、評価は公平に
リモートワークでも十分なリーダーからの声がけや、人事的なサポートが受けられるように整備されるべきです。また、評価基準を明確にし、時間ではなく仕事の質、生産性を重視した評価が望ましいでしょう。
⑤リモートワークには適切な人材を採用する
リモートワークが全ての人に最適とは限りません。適応力のある人、自ら時間管理ができ、連絡がつきやすい人が、能力を発揮しやすいと考えられます。
⑥会社から提供される福利厚生は公平に
ハイブリッド方のチームのなかで、出社する従業員だけが恩恵を受けられるのは公平ではありません。リモートの従業員にも相当するものを提供するよう用意しましょう。
まとめ
リーダーが柔軟な働き方であるハイブリッドワークを推奨して、チームメンバーがワークライフバランスの維持をしやすいように整えることは、燃え尽き症候群を防ぐことにも役立つでしょう。
ハイブリッドワークプレイスの実現により、優秀な人材活用、チームワークの発揮、会社全体の利益につながります。組織ごとにカスタマイズされたワークスペースを作ることが可能なフレキシブルオフィスをお探しなら、コンパスオフィスへご相談ください。短期的なご利用も可能です。
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