Published: 令和3年4月1日
Updated: 令和4年5月27日
Category: Business Resources , Business Insights

新型コロナウイルス感染症によって加速した4種類のデジタルトランスフォーメーション

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新型コロナウイルス感染症は、一部のビジネスのあり方を完全に変えてしまうほどの大きな変化をもたらしました。多くの企業にとって、事業の継続性を維持するために、組織のさまざまな側面を切り替える時期となっています。その中でも最も変動のあった分野がデジタルトランスフォーメーションです。

デジタルトランスフォーメーションの定義は、デジタル技術を採用して、ビジネスの運営方法や顧客への対応方法を改善することです。ビジネスにおけるデジタルトランスフォーメーションは一般的に、ビジネスプロセス、ビジネスモデル、市場セグメント、組織文化の4つの分野で適用されます。

この4つの分野におけるデジタルトランスフォーメーションの機会とはどのようなものかご紹介します。
 

ビジネスにおける4種類のデジタルトランスフォーメーション

1. ビジネスプロセス
デジタルトランスフォーメーションのプロセスのかなりの部分は、ビジネスプロセスそのものに集中しています。機械学習、AI、データ、分析など、組織内の既存のプロセスを改革するために利用できるテクノロジーは多種多様にあります。

ビジネスプロセスの変化は、顧客体験(CX)の分野でも実施可能です。その良い例が、レストランで顧客が注文プロセスを簡素化できるアプリ開発です。どの端末からでも注文ができ、オンライン上で支払いが完了させられ、希望の時間に注文品を持ち帰りまたはデリバリーできるようになったことで、確実にこ客に利便性がもたらされました。また、銀行や金融機関では、ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)を活用して事務部門のプロセスを処理することで、ビジネスをより合理的に進められるようになったのも一例です。

企業がどのタイプのテクノロジーを導入を選択、使用した場合でも、作業時間の短縮、品質の向上、生産または運営コスト削減などが、デジタルトランスフォーメーションによって間違いなく実現されます。デジタルトランスフォーメーションは、ビジネスの特定の分野に焦点を当てることにより、ビジネスプロセス全体に価値と効率をもたらします。

2. ビジネスモデル
ビジネスモデルの変革も、デジタルトランスフォーメーションが加速的に成長している点の一つです。テクノロジーや技術的なツールを導入してビジネスのやり方を変えるだけでなく、ビジネスモデル自体を完全に見直す企業も出てきています。Netflixが動画コンテンツの配信を変革したことや、Uberがタクシー業界に変動をもたらしたことなどがその代表例です。

新型コロナウイルス流行の時代には、多くのビジネスがオンライン市場への完全移行を余儀なくされました。コロナ流行前は完全にオフラインでの運営に頼っていた企業もありましたが、ビジネスを継続するためにはオンライン販売チャネルの開発が唯一の道でした。実際にデジタル化したことによって、地元など市場セグメントに限定されなくなり、ビジネスが成功した例もあります。

3. 市場セグメント
市場セグメントについて言及すると、コロナ禍・アフターコロナの時代にデジタルトランスフォーメーションが最も顕著に現れる分野です。テクノロジーの進化は、製品やサービスの提供方法を再定義しました。さらに重要なのは、これによって企業とその属する業界の垣根がなくなりつつあることです。

そのため、デジタルトランスフォーメーションに適応した企業は、既存の市場を超えて、まったく新しい属性を取り込むことができているのです。参入コストがこれまで以上に低価格になったことで、中小企業や大企業を問わず、あらゆる企業が手が届くようになりました。ドメインを購入し、新しいウェブサイトを構築することは、かつてなく安価になっています。ゆえに、企業にとっては全く新しいセグメントの市場に踏み出すのに絶好の機会となっているのです。

4. 組織の文化
最後の重要な点として忘れてはならないのが、デジタルトランスフォーメーションは企業の組織文化の変化ももたらします。デジタルトランスフォーメーションを完全かつ長期的に浸透させるためには、組織のマインドセットの変革が不可欠です。

ビジネスプロセスやモデルが変化すると、デジタル駆動型の世界に精通した新しい人材を確保する必要が出てくるでしょう。もしくは、既存の従業員をデジタルトランスフォーメーションに合わせて訓練する必要性があります。また、従業員ができる限り円滑に移行できるよう、デジタルワークフローの手法を採用することも求められることになります。
 

デジタルトランスフォーメーションの実用例

ビジネスにおけるデジタルトランスフォーメーションは、世界中のあらゆる規模のビジネスで見られます(小規模な企業から巨大なハイテク企業まで)。実際に香港では、多くの企業がデジタルトランスフォーメーションを重要視し真剣に取り組んでいます。富士通は新型コロナウイルス大流行に対して、顧客や従業員の不安を解消するために、新たなデジタルトランスフォーメーションの機会を模索することで対応しました。例えば、ビジネスプロセスをクラウド、IoT、AIに切り替えるために、利用可能なテクノロジーを積極的に活用しました。同時に、サービスの提供方法を改善するために、技術的なセキュリティの向上にも取り組んできました。
 
こちらの富士ゼロックス香港のブログ記事では、どのように香港企業の90%が新型コロナウイルス感染症をきっかけに、デジタルトランスフォーメーションを優先事項の一つとして実行してきたかに触れられています。デジタル化へのロードマップが不十分だったために危機的状況に陥った一部企業もあったようですが、それでもデジタル化推進の姿勢は変わりませんでした。
 
新型コロナウイルス感染症をきっかけに、そしてアフターコロナの時代も、デジタルトランスフォーメーションの促進が肝心であることに加え、通信・情報インフラを強化することが新たな緊急課題となっています。これは、香港やアジア太平洋地域だけでなく、世界各地で同様のことが言えます。デジタルトランスフォーメーションは、あくまでも最初のステップであり、将来の競争力を確保するために重要で必要不可欠な条件なのです。

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