Published: 令和4年12月13日
Updated: 令和4年12月13日
Category: Digital , Business Insights

EdTech とは?日本の市場規模やエドテック事業例を紹介

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日本および世界でエドテック(EdTech )の分野が急成長しています。エドテック企業には投資家や政府からの資本が流れ込み、多くのスタートアップ企業がエドテック分野に参入しています。この記事では、エドテックとは何か、e ラーニングとの違い、日本での市場規模と可能性について深掘りしていきます。


エドテック(EdTech )とは

エドテックとは、英語の Education(教育)と Technology(技術)を合わせた造語で、テクノロジーを活用して教育分野の変化を意味します。

テクノロジーの活用による市場の変化は「●●テック」と呼ばれ、フィンテックフェムテックなども話題になりました。エドテックは教育の領域だと考えるとわかりやすいかと思います。エドテックの影響により市場が変化していくことで、新たなビジネスチャンスの可能性に注目が集まっています。


エドテックと e ラーニングの違いは?

似た言葉でよく耳にする「e ラーニング」とエドテックの違いは何でしょうか?

【eラーニング】

文部科学省はeラーニングを「コンピュータやインターネット等の IT 技術を活用して行う学習のこと。コンピュータやネットワークさえあれば時間や場所を選ばずに学習でき、個々の学習者の能力に合わせて学習内容や進行状況を設定できる等の利点がある。」と定義しています。(参照:用語解説 e‐Learning

【エドテック】

文部科学省はエドテックを「教育における AI、ビッグデータ等の様々な新しいテクノロジーを活用したあらゆる取組」と定義しています。(参照:Society5.0 における EdTech を活用した教育ビジョンの策定に向けた方向性

IT 技術を活用して行う学習方法を指す e ラーニングに対し、エドテックはテクノロジーによって教育分野に変革を起こすサービスや取り組みなどの総称という広い意味を持ちます。


エドテック市場規模(日本・世界)

リサーチステーション合同会社の調査によると、世界のエドテック市場規模は 2022 年で 1253 億ドル、2027 年に 2329 億ドルにのぼると予測されています。市場の平均年成長率は 13.2% と言われ、大きく成長が期待されています。

野村総合研究所の「IT ナビゲーター 2022 年版」によると、日本のエドテック市場は 2021 年度の 2,674 億円から、2027 年度には 36% 増の 3,625 億円に増大すると予測されています。

エドテックの市場は世界的に拡大していくと見込まれています。中国でのエドテック関連のスタートアップ投資額は、今や米国での投資額を抜き 20.3 億ドルに達しています。


日本のエドテック推進

日本政府はエドテックの推進に力を入れており、エドテックは社会変革の鍵となると同時に大きなビジネスチャンスということがわかります。

■ 文部科学省
文部科学省は「GIGA スクール構想」という、ICT(情報通信技術)を活用した学習活動の拡充に取り組んでいます。子供たちに 1 人 1 台端末の利活用促進、個別最適化され、創造性を育む教育を目指して、政府は予算を投入して取り組んでいます。

■ 経済産業省
経済産業省は「未来の教室」プロジェクトを推進しています。エドテックツールを取り扱うEdTech事業者に対して、学校等教育機関にエドテックツールを導入する際の経費を補助する制度「EdTech 導入補助金」も提供しています。


日本のエドテック企業例

■ AI 英会話アプリ「SpeakBUDDY
高精度な音声認識と AI を活用した英語学習アプリ。エドテックスタートアップの株式会社スピークバディが提供するアプリです。グッドデザイン賞を受賞しています。

■ 大規模オープンオンライン講座「gacco
大学教授や企業のプロフェッショナルなどによる本格的な講義を誰でも無料で学べるオンライン講座。大手企業のドコモが運営しています。


まとめ

エドテックは子供の教育だけでなく、社会人にとっても求められるスキルの変化によって新たな学習にとっても不可欠で、これから世界的に市場規模が拡大していくことは必須と見られています。日本では、2027 年には 2021 年より 36% 増の 3,625 億円の市場規模が見込まれており、スタートアップや既存の大手企業の参入も注目されています。

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